血小板注入法

 

■脂肪注入の豊胸術のオプションとして

胸に注入した脂肪の定着率を高めるため、現在一部のクリニックでは、脂肪細胞とともに幹細胞も同時に注入しています。渋谷にある池田ゆう子クリニックでは、胸に注入した脂肪の定着率をさらに高めるため、 血小板注入法 をオプションとして提供しています。この施術は日本の豊胸手術では初の導入とされています。 

血液に含まれる血小板には多種類の成長因子が含まれていて、出血した場合は血を止めたり、壊れた血管や細胞を治す働きをしています。血小板注入法は、バストに脂肪を注入する際、あらかじめ採取しておいた患者の血小板を一緒に注入します。

これまでバストに注入した脂肪は、約3〜6カ月かけて最大約半分が体内に吸収されてしまいました。しかし、この血小板注入法を併用すれば、毛細血管の再生が早められ、定着率がかなり高まることが期待されています。自分の血液から採取した血小板ですから危険性もありません。

血小板注入法は、日本では審美歯科の分野では骨の再生などの目的で、2005年ころから実施されてきました。ただ、美容外科での導入は2007年に入ってからで、その目的もシワの改善などに限定されています。例えば、コムロでは、血小板から血漿を抽出し、老化した肌に注入し、若返りを目指す手術などが行われています。豊胸術への応用は海外ではすでに多くの症例があります。それを豊胸術にいち早く日本で取り入れたのは、 池田ゆう子クリニックで、従来の幹細胞注入法と併せて利用するオプションとして提供されています。

■ACR療法とは?

ここで血小板による治療法について少しみてみましょう。 自分の細胞をよみがえらせるという意味のAutologus Cell Rejuvenation(ACR)という方法が注目されています。



自分の血液から高濃度血小板血漿と呼ばれる、Platelet Rich Plasma(PRP)を抽出し、老化した皮膚に注入し、自分の力で若返りを図る再生医療のひとつで、アンチエイジング(抗加齢)療法のひとつとされています。



現在は、コムロやエルクリニックなど、一部のクリニックが、PRPによる若返り法として目のまわりのシワやほうれい線などへこのACR療法を実施しています。



PRPは、血液中にある、血小板血漿が高濃度に濃縮された液状成分のことで、傷を早く治す作用があり、体にもともとそなわった自然治癒システムといえます。



ロバート・マークス氏が1998年、顎骨再建の治療で骨再生を増大する目的からPRPを使用したことが発端で、それ以来、血小板の放出するさまざまな成長因子の役割が注目されています。

血小板の中から抽出したこれらの成長因子を皮膚に注入するのですから、老化した皮膚細胞もコラーゲンやヒアルロン酸など新たに作り出し、 自らの力でシワ、たるみを改善させることができるわけです。コラーゲンやヒアルロン酸の注入とは異なり、すぐには効果が現れないのは、細胞が活性化されるまで時間がかかるためです。早い人で施術後2週間くらいで効果が現れます。

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